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zoom RSS 150件の自転車死亡事故を分析する(7)その他

<<   作成日時 : 2017/09/16 20:24   >>

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警察が発表している自転車の死亡事故情報を収集し、独自に分析するシリーズの7回目であるが、残っているのは今回取り上げる3件のみである。
どれも全体からすれば少ないタイプの事故と言えるが、長年持続して発生しているため、これからの対策に期待したい。

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踏切事故
1件目は2012年に香川県の踏切で起きた列車との衝突事故である。
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今月11日、香川県さぬき市の踏切で、お年寄りが列車にはねられ死亡した事故を受け、警察や地元住民などが再発防止策などを検討するため、緊急に現地診断を行いました。
現地診断が行なわれたのは、さぬき市造田のJR高徳線峠踏切で、今月11日、自転車に乗って渡っていた80歳の男性が列車にはねられ死亡しました。
遮断機や警報機が付いていない踏切で、1987年から6件の事故が発生し、これまでに3人が亡くなっています。
RNC西日本放送より要約
http://www.rnc.co.jp/news/index.asp?mode=1&nwnbr=2012121906

自転車と列車との事故は平均すると年5件くらい発生しているが、以下のような理由により、長期的には減少傾向にある。

・遮断機の設置されていない踏切の減少
・立体交差化
・障害物検知装置などの安全対策

しかし近年、高齢者が時間内に渡り切れなかったり、踏切内から出られない事故が目立つようになっている。
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   警察庁事故統計(資料1)を基にグラフを作成

今年2月に京成立石駅に近い踏切で、電動アシスト自転車で渡っていた89歳の男性が渡りきる前に遮断機が下り、電車にはねられて死亡している。(警視庁の記録では歩行者になっているが、おそらく自転車から降りた状態で事故に遭ったためと思われる)
この場所には障害物を検知するセンサーが設置されていたが、クルマなどの大きな物が対象で、男性を検知できなかったという。
その後、警視庁と鉄道会社が高齢者の踏切事故が都内で相次いでいることを受け、緊急の対策会議を行っている。(資料2)
踏切の構造や最新技術による事故防止策も進められているようだが十分ではないため、高齢者や車椅子・杖を使っている方が渡っているのを見かけた場合は周囲の人で見守り、問題があれば非常ボタンを押したい。

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後退時事故
2016年に東京都府中市の大学構内で起きた、後退する中型トラックとの事故である。
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東京都府中市の東京農工大学で8月10日正午ころ、自転車に乗っていた女性(19)がバックしてきたトラックにひかれる事故がありました。
この事故で警視庁は、自動車運転処罰法違反の疑いで、トラックを運転していた容疑者を現行犯逮捕しました。
容疑者は窒素ガスを運搬中だったということで、「方向転換しようとしたらぶつかった」と話しているということです。
交通事故情報から要約
http://交通事故情報.com/toukyo_noukoudai_truck_19sai_haneru/



Googleストリートビューで見る限り現場は閑静な大学構内でほとんどクルマの往来はないと思われるが、それゆえに双方に油断があったのかも知れない。
2015年に、徳島県において、盲導犬を連れた視覚障害者の方が、後退中のトラックにはねられて死亡するという痛ましい事故が起きていて、その後、国交省からトラック事業者に対し大型車の後退時についての特別な注意喚起がされているが、この事故のようにその後も後退時の事故は発生している。(資料3、4)
バックカメラやバックセンサー、後退時ブザーなどの普及、使用も進んでいるものの、見落としもあるため、自転車側も車両の直近、直後はなるべく避け、バックライトなどの挙動に注意をはらう必要がある。バックブザーは必ずしも鳴る訳では無い事も知っておいた方が良さそうだ。(資料5)
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三菱 車両用 後方確認カメラシステム CAR VISION カタログより
http://www.mitsubishielectric.co.jp/communication/carvision/index.html

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駐車場での事故
2015年に千葉県八街市内にある大型パチンコ店の駐車場で起きた事故である。
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   Google マップよりキャプチャ

駐車場や施設構内などは油断しがちだが決して安全な場所ではない。
損害保険協会の調査では駐車場での事故比率は約30%、レンタカー会社の調査では約35%という高い数字が示されている。(資料6)

・クルマが大きな操舵角の切り返しや前後方向のトリッキーな動きをするため予測しにくい。
・狭い場所で他車などの死角が多い。
・歩行者が混在する。

自転車の場合は、多くの施設で入り口が歩行者と共用で、経路と駐輪場所がクルマと異なっているため駐車場での事故はそれほど多くはないが、駐車場を通行する時は速度を落とし、付近の車両、歩行者の動きに鋭敏になる必要がある。
車道上のパーキングスペースや、大型車の駐車が多い場所を通行する時にも同様の事は言える。
先日の報道では、宅配トラックの駐車できる場所を路上に増やしていくという警察庁の方針も明らかになった。
ドア開放時の事故や、乗り降りする乗員との衝突も含めて、駐車車両の挙動には十分注意を払って自転車を走らせたい。
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渋谷区神宮前5丁目、貨物車用のパーキングスペース

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国道246号三軒茶屋駅付近、自転車ナビライン上のトラックの駐車

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東京新聞 宅配中なら路駐OK トラック集配 働き方改革
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201709/CK2017090802000127.html

今回紹介した3件の事故をもって、150件の自転車死亡事故すべてを掲載した事になります。
お読みいただきありがとうございました。

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資料1
平成28年における交通死亡事故について 警察庁交通局 P31よりグラフを作成
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001174329

資料2
東京新聞 <鉄路の死角>(上)開かない遮断機 不便が危険に直結
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201702/CK2017022602000127.html

資料3
国土交通省 大型車の後退時対策について(状況報告)
http://www.mlit.go.jp/common/001110829.pdf

資料4
物流ウィークリー 車両後退時 バックブザー警報消音の危険性
http://www.weekly-net.co.jp/logistics/post-11807.php

資料5
毎日新聞 盲人死亡事故1年
警報音で命守れ 義務化へ国連で協議
https://mainichi.jp/articles/20161002/k00/00m/040/115000c

資料6
自動車保険ガイド 駐車場の事故は全体の3分の1
https://car-rider.jp/hoken/%e9%a7%90%e8%bb%8a%e5%a0%b4%e5%86%85%e4%ba%8b%e6%95%85/

事故概要図の出典については、当シリーズ(1)の末尾に記載しています。
http://otenbanyago.at.webry.info/201703/article_1.html

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当シリーズのリンクです。

150件の自転車死亡事故を分析する(1)信号無し交差点・追突事故
http://otenbanyago.at.webry.info/201703/article_1.html

150件の自転車死亡事故を分析する(2)信号交差点
http://otenbanyago.at.webry.info/201704/article_1.html

150件の自転車死亡事故を分析する(3) Out of Control
http://otenbanyago.at.webry.info/201704/article_3.html

150件の自転車死亡事故を分析する(4)単路
http://otenbanyago.at.webry.info/201705/article_1.html

150件の自転車死亡事故を分析する(5)単独事故
http://otenbanyago.at.webry.info/201705/article_2.html

150件の自転車死亡事故を分析する(6)対歩行者・自転車相互
http://otenbanyago.at.webry.info/201709/article_1.html

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